修
修から見た雛子は「守るべき存在」、そして「好きだけど想いを伝えられない相手」だと思います。
修はもともとは雛子の身体を心配し薬を処方していました。負担の少ない葛根や芍薬を使用した漢方ですね。
しかし雛子が結婚することになり、付喪神(人形)の影響もありゲーム内に登場する赤いカプセルを渡してしまいます。この赤いカプセルには「内なる自分と対話できる」効果があります。
また、体質によっては非常に危険な薬物ですが、修自身は試しに服用し大丈夫だったようなのでそこまで知らなかったのだと思います。
赤いカプセルを飲んで、「もう一度自分を見つめなおして正しい選択をしてほしい」といった意図で渡しているのだと思います。
修は、「素直になれば俺を選んでくれる」と思っているんでしょうね。それを口に出さずに薬で引き出そうとしているところが、辛いところです。
「お前が自分で選んだ道なら、俺はいつまでも応援するからな」というセリフを雛子がどう捉えるかへの配慮が欠けていたのかもしれません。
修は「自分を選んでくれる」と考えていたかもしれませんが、雛子からすれば結婚を後押しされているような気持ちになって反発して…というところですね。
咲子
500円を返さない咲子。
彼女は雛子に依存しているのだと思います。
500円を返さないことで、雛子との繋がりをずっと保っていたいと考えていると考えています。
雛子とは結婚も一緒にする、と考えていたのに雛子が先に結婚すると決まってしまったことから「裏切り者」というキーワードに繋がっています。
雛子が千鶴屋から出る際に約束の話をしていますので、約束=結婚のことだと思います。
凛子
修のことが大好きな凛子。
ずっと想いを寄せており、修の隣にいる雛子は邪魔な存在。
中学校の折り紙で雛子に対して消えてほしいと思っていることがわかります。
凛子が言う「雛子は死んだ」に関しては、「結婚=死んだ」という解釈で良いかと思います。
女の子らしくあることに対して努力をし、学校でも優等生である凛子は、雛子や咲子と仲良くし内心見下すことで内心優越感を覚えますが、逆にそれ以外の友人関係がうまくいかなかったことや、見下していた雛子へ思いを寄せている修が好きな自分…ということで孤独感や劣等感を感じています。
凛子の場合は、雛子の結婚は「修くんを散々弄んだくせに」といった感情も含まれていると考えられますね。
寿幸
狐と面を被り、裏世界で雛子を導く寿幸。
幼少期に雛子から助けられ、ずっと雛子に恋をしていました。
雛子と結婚するために努力し、雛子に不自由させないために地位を確立させ、縁談を深水家に持ち掛けています。
しかし稲荷信仰の九尾狐の呪いがあり、その狐も雛子を欲していました。神威を宿した希少な血を持っていたのが雛子だったため。
本当の寿幸は純粋に雛子のことがちゃんと好きなのに、呪いのせいで強引な感じになってしまったのだと思います。
嫁入りエンドでは呪いは解けていないので、雛子は神隠しに合うのかもしれません。また、一族で雛子を可愛がるという描写もありますので。この場合は女は男に尽くすべき、というほうの可愛がるなので、寿幸だけのあれじゃないんですよね。
TRUEエンドの手紙はとても良かったですね。駄菓子屋さんで子供のころ出来なかったことに挑戦する寿幸を想像してしまいます。
自問しても、きっと寿幸は雛子のことがずっと好きなのではないかなと思います。そうなった場合はちゃんとした正規ルートで交際を申し込むのかなと。
家族
雛子の両親から見た雛子は、「女らしくない、恥ずかしい娘」だと思います。
特に父親の場合、女はこうあるべきという固定概念が強いです。
男に反抗する女である雛子を可愛がってはいなかったんだと思います。
母親も、雛子が大人になればわかってくれる、今はそういう時期なだけ…といった感じで、雛子を理解している感じでもなさそうです。
姉に関しては、以前は雛子のよき理解者だったが嫁いでしまったため、雛子と距離があります。
ただやはり、「嫁ぐ身としてこうあらねばならない」といった考え自体は根付いているようで、表世界の雛子を殺すことについて何度も言及してきます。
…と見せかけて、真エンドルートで本当の両親の話が出てきました。
父親も子供の前では強い父親でなくてはと見栄を張っていたということが明かされました。
実は修とのことも応援していたというのだから、本当は「娘の好きなようにやってほしい」と思っていたのでしょうね。それでも雛子があそこまでこじらせる前に話せなかったのかなぁ、というところはかなりのモヤモヤポイント。
結局雛子の拗らせ価値観は両親の影響が大きすぎるので、散々強く当たっておいて謝ったところで当時思春期の雛子には当然受け入れられなかったということになります。
包丁投げるのは本当にやりすぎだな、と思います。めちゃくちゃトラウマになっているので。



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